最近発売された『WIRED』日本版Vol. 25に、読み物「コンドルセの多数決論:あなたにそれを使う覚悟はあるか?」を寄稿しました。 WIREDとコンドルセ(そして僕)の相性はいいぞ(進歩史観なところであろうか)。われながら力作です。
WIRED VOL.25/特集 The Power of Blockchain ブロックチェーンは世界を変える
- 出版社/メーカー: コンデナスト・ジャパン
- 発売日: 2016/10/11
- メディア: 雑誌
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WIREDオンラインには、編集長によるロングインタビューが掲載されています。7000字以上あるよ。夏に山ほど多数決の話をしたり原稿を書いたりして、色々考えて、ここでの話が一つのまとめです。
今日は横浜月例マラソン20kmの部を走ってきた。GPS時計によるマイ計測だと1時間42分07秒であった。
わたしは一度でよいのでフルマラソンで4時間を切るサブフォーというものを達成したい。だが、なかなか思うようにならん。そんで、今回の20kmは月末のフルのための練習というか、調整である。
問いは「自分はキロ5分のペースを20kmを維持できるか?」である。これができるなら、フルの後半で失速しても、どうにかサブフォーが可能な気がする(何となく)。結果の1時間42分で20kmは、平均すると5分5秒である。これだけ見ると、まあ、そんなに悪くない。しかしペースは維持できなかった。これでは残りの22kmをまともにはしのげない。
- 1km 4:45 お約束のオーバーペースからスタート
- 2km 4:54 このあたりのペースに身体が慣れている
- 3km 4:52 無の境地
- 4km 4:56 無の境地
- 5km 4:53 無の境地
- 6km 5:10 水飲んだ
- 7km 5:03 水飲むとペースが落ちる
- 8km 4:59 5分を切れた
- 9km 5:02 あ、5分を切れてない
- 10km 5:01 ま、いいか
- 11km 5:04 音楽聴き始めた「ぜんぜんぜんせからぼくはー」
- 12km 5:07 音楽を聴くと確実に集中力が落ちる
- 13km 5:07 だが軽快なのでよい
- 14km 5:03 「おそ松さん」のOPソングはいいなあ
- 15km 5:07 気分はよい
- 16km 5:12 音楽聴くのをやめて、ランに心を戻す
- 17km 5:16 静かである
- 18km 5:24 脚が重くなった←重くなるのが早すぎる
- 19km 5:24 脚が重くなった←要するにこのペースでフル前半を走るのはムリ
- 20km 5:25 なんとかペースをキープ
- 残余 0:22
- 合計 1:42:07
という、ペースをキープはできませんなあ、な話である。脚が重くなるのを、せめて30kmあたりに持ってこないといけない。それが可能な前半のペースはどれくらいなのだろう。5分20秒くらいならできるのだろうか? それで35kmを過ぎてからの「本番」を耐える力は残っているのか? またもや最後の8kmに1時間かけるのか?
常日頃10kmばかり走っているので、42kmの長距離が全然つかめないのだ。よく雑誌には30km走の練習を取り入れようと書いてあるし、それは有効なのだろうと思うのだけど、そこまでできない。
と、まあ、冷静に現実を見つめると、サブフォーは無理そうである。何となく、4時間7分くらいならいける気がする。しかし最初からそんなタイムを狙って走っても楽しくなかろう。
イーブンペースでなく、前半で飛ばしたいのは、ほとんどわたしの人生哲学というか性格であって、あらゆるものごとは余裕がないと後半に力を発揮できない。麻雀でも、東場で勝って南場で守るのが、高校以来の自分のスタイルだ。とはいうものの、マラソンにそんなものを絡めるべきではなくて、これまでの2回は、いずれも後半に大失速しているので、イーブンペース寄りにすべきだ。でもイーブンペースって、すごく難しい。
以上、ぐだぐだ言っているが、わたしにとってマラソンとは、こういうことを、ああでもない、こうでもないと一人でムフフと考える遊びなので、単に楽しんでいるだけだ。走った後は余韻を何度も反芻するのも遊びのうちである。たった42km走るだけで、なんと長いあいだ楽しめるのだろう。
さて次の土曜日は、朝日カルチャーセンターで話します。すでに多くのお申し込みをいただいており、深謝でございます。まだ申し込み可能です。