日経ビジネスオンラインにインタビューが掲載されました。マーケットデザインについて考えを喋ってます。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20140404/262374/?n_cid=nbpnbo_top_updt
このインタビューは『2014~2015年版 新しい経済の教科書』(日経BPムック 日経ビジネス)の関連企画です。この本は、お世辞抜きに素晴らしい。安田さんとVarianの対談や、Milgrom、Atheyのインタビューなど、「うーん、マーケットデザイン(というか最近の経済学)は凄いなあ」と感嘆してしまう。私もちょこっとだけコメントを寄せています。拙著の紹介もある。
2014~2015年版 新しい経済の教科書 (日経BPムック 日経ビジネス)
- 作者: 日経ビジネス
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2014/04/14
- メディア: 単行本
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マーケットデザイン: 最先端の実用的な経済学 (ちくま新書)
- 作者: 坂井豊貴
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2013/09/04
- メディア: 単行本
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あと、内容が関連した本『年収は「住むところ」で決まる』(プレジデント社)をいただきました。どうもありがとうございました。原題は『The New Geography of Jobs(雇用の新しい地理学)』なので、邦題とは印象がけっこう違います。
うーん、この邦題はいかがなものなのか。あからさまに「年収」って、「それ、金銭尺度全体主義の普及に一役買ってるぜ!」とか言いたくなります。まあ私が書いた原稿にも「これはいかがか」と思うタイトルが付くことがあるので、あまり人のことは言えないのですが。
本自体は面白いです。確かに、賃金と場所の関係について色々書いてあるので、看板に偽りはない。
あと、巻末にある安田さんの解説はうまい。すいすい読めるんだけど、こういう日本語の文章をアカデミシャンが書けるようになるのは大変というか、かなりの修業がいります。「経出る」でも思いましたが、僭越ながら、文体作りへの長期間の努力を感じました。洗練されているというか、しなやかで、さすがのハイスキルです。
私も最近、新しい本を書き始めたのですが、文体が定まらず、なかなかというか、全く前に進めません。書いては直して捨てるので、なんかもう、もったいないし、いやになる。
年収は「住むところ」で決まる 雇用とイノベーションの都市経済学
- 作者: エンリコ・モレッティ,安田洋祐(解説),池村千秋
- 出版社/メーカー: プレジデント社
- 発売日: 2014/04/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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