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はじめまして

 はじめまして、坂井豊貴(さかい・とよたか)といいます。私はメカニズムデザイン、マーケットデザイン、社会的選択理論を専攻する研究者です。米国ロチェスター大学で博士号を取り、現在は慶應義塾大学経済学部の准教授を務めています。

 主に書き物や活動、およびその関連事項を紹介するためにこのHPを開設しました。何か有用な情報が提供できれば幸いです。

 まずは先日、ちくま新書から『マーケットデザイン -最先端の実用的な経済学』を上梓しました。ちなみに「上梓」は「じょうし」と読みます。つい最近まで「じょうじ」だと思っていました。

 

マーケットデザイン: 最先端の実用的な経済学 (ちくま新書)

マーケットデザイン: 最先端の実用的な経済学 (ちくま新書)

 これはマーケットデザインという、2012年にノーベル経済学賞が出たばかりの新領域に関する、本邦初(というか、たぶん世界初)の一般向け入門書です。数式も出てこないし、語り口調で書いているので、読みやすいのでは?と思っています。まずはオビの文章を載せておきます。

 780億ドルの収益をあげた周波数オークション、腎臓ドナーの交換プログラムによる人命救済、学校選択マッチングによる希望校への進学、これらはいずれもマーケットデザインの理論と実践が華々しい成果を上げたものです。「経済学的技術の結晶」とでもいうべきこの先端理論を、本書では平易に解説していきます。

  次いで表紙をめくった所の紹介文です。個人的にはこっちの方が気に入っています。

 社会制度は天や自然から与えられたものではなく、人間が作るものだ。いまそこで当たり前のように受け入れられている制度は果たして上手くできたものなのか。効率性は満たされるのか、公平性は実現するのか、戦略的操作にはうまく対処できるのか。マーケットデザインはこれらの要素を全て組み入れたうえで制度の精緻な設計図を描くことができる。実用化の進展も目覚ましく、関連分野には次々とノーベル経済学賞が与えられている。新時代の経済学は私たちの常識を美しく塗り替えてゆく。

 もっと本格的に学びたい人向けには、学部生向けの入門書『マーケットデザイン入門 -オークションとマッチングの経済学』(ミネルヴァ書房)があります。おかげさまで、今年に入って二刷りが出ました。

マーケットデザイン入門―オークションとマッチングの経済学

マーケットデザイン入門―オークションとマッチングの経済学

 上級者向けのテキストには『メカニズムデザイン -資源配分制度の設計とインセンティブ』(ミネルヴァ書房、藤中裕二と若山琢磨との共著)があります。現在、Amazonでは品切れになっていますが、これは二刷りがハケたためで、近日中に三刷りが出版されます。わずかにあった誤植を修正しています。

メカニズムデザイン―資源配分制度の設計とインセンティブ

メカニズムデザイン―資源配分制度の設計とインセンティブ

 メカニズム・マーケットデザインについては以上の三冊で、「一般向け、学部生向け、上級者向け」が揃ったことになります。母国語で学問ができる環境を整えるのは、私の目標のひとつでしたが、デザイン系の学問についてはこれでひとまず完了です。これからもしばらく書籍の出版が続きます。