TOKYO FM「タイムライン」

 今日(6/3 水)は、ちきりん氏がパーソナリティのTOKYO FM「タイムライン」にゲスト出演して、多数決とボルダルールについて喋ってきた。生放送で楽しくお喋りさせていただけて、感謝でございます。

 で、一つだけ言い間違えた。ボルダ(Jean-Charles de Borda)がボルダルールの論文を発表したのを、うっかり1762年と言ってしまったのだ。本当は1770年だ。コンドルセのアカデミー入会が1769年で、その翌年にボルダが研究発表の流れは自分の得意な話なのに。

 なぜ1762年と言ってしまったのか、理由ははっきりしている。この年はルソー(Jean-Jacques Rousseau)が『社会契約論』を公刊した年だからだ。どんだけ自分はルソー好きなんだと思うが、好きというより、彼以外に投票の包括的な規範理論を構築した人はいないから、仕方ないのだ。

 それと、途中で思わず「ジャン=ジャック・ド・ボルダ」と言いそうになったが、そこは持ちこたえて正確に「ジャン=シャルル・ド・ボルダ」と言えた。こんな風に書いていると、次のどこかで本当にそう言ってしまいそう。

 連日、取材を受けたり、研究会に出たりしてたけど、今日でひと段落。その過程でメモ書きを10000字くらい書いたので、今後いくつかここに貼っていきます。とにかく最近、自分は多数決とボルダルールについて、延々と真面目に考えている。

 とりあえず今週の残りは、「プレジデント」3000字と「三田評論」1000字を書く。月末辺りには、慶應義塾読書会で『多数決を疑う』の講演をするが、準備しないときちんと喋れないので、これも10000字くらい書きます。自分としては『多数決を疑う』で、市井の人々に語りたいことはほぼ書き尽くしたと思っていたのですが、そうでもない、もっとある、というのが最近の自分内の発見です。

 これらは、きちんとまとめて書籍化したほうがよいと思うので、そうします。語り言葉でカジュアルに話すような本にするつもりです。脱稿後の放心状態からのリハビリが終了して、また徐々に「書くモード」に入ってこれました。日々話を聞いてくださる色んな皆様のおかげでございます。

社会契約論 (白水Uブックス)

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社会契約論 (岩波文庫)

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