大井ハーフマラソン1/7

 大井スポーツの森で開かれた「品川マラソンフェスタ2017 Winter」のハーフマラソンを走ってきた。こんなのに出場しないで家で締め切り仕事を片付けようかとも思ったが、人生のほうが大切である。

 1周3kmの周回コースを、7周とちょっと走るコースだ。このコースを走るのは3回目。給水は毎周ごとに、水とスポーツドリンクがある。ハーフの距離ならこれで十分と思う。

 埋め立て地の公園をぐるぐる廻るだけの単調きわまりないコースだが、私のように景色を味わう余裕のないランナーにとっては問題ではない。景色は変わらずとも、脚の重さや心のゆとりは時間が経つにつれ変わるから、心象風景は変わる。ドラマはおのれの心のなかにあるのだ。

 今回の予想タイムは1時間48分30秒。だいたいまあ、キロ5分10秒で走れたらそんくらいかな、と思ったからだ。このキロ当たりというのは、住宅でいう坪単価みたいな、ざっくりした目安だ。実際のタイムは1時間49分24秒で、男子の部で45位/147人だった。思ったよりコースの実質距離(直線の一本道を走るわけではないので)が長くて、GPS時計によると21.5kmは走っていた。コースの取り方が下手だったのかもしれない。でもけっこう頑張った。

 こうして1時間50分は切れたわけだが、終盤はちょっときつかった。ゴール後に脚がつりそうであることに気づいた。これではフルマラソンを4時間以内で走ることなど到底できない。7周のうちの4周目くらいから、徐々に脚が重くなっている。最近ひどい練習不足なうえ、たまに走っても10kmだから、長距離走の練習になっていない。2月末の東京マラソンには間に合わない。

 実に困った。で、私にとってフルマラソンとは、こんなことをアレコレ考える遊びなので、いまは自分の実力不足を痛感して楽しんでいるのだ。42kmの走行は、愉しみの一部に過ぎず、しかもそんなに楽しくない。