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朝日2面10/30、名古屋アドベンチャーマラソン

 遅まきながら、10月30日の朝日新聞・日曜版の2面「憲法を考える」の特集で、『決め方の経済学』の議論とともに、私のインタビューが取り上げられました。

 さて、この日は「名古屋アドベンチャーマラソン」というフルマラソンに出ていた。

 今年は春に、政治思想学会と日本経済学会で、すでに2度名古屋に行った。そんな街のローカルな市民マラソンに、なぜ新幹線に乗って宿泊費を出して、42kmを走りに行くのか、われながら謎である。

 レース前日、名古屋に移動するとき本気で「こんなのただのムダ遣いではないのか」と思い始めた。だから新幹線では、指定席より500円安い自由席に座った。だが歩きたくないので名古屋駅からホテルまではタクシーに乗った。合理的なのか。

 スタート会場は庄内緑地公園という所で、庄内川の河川敷がコースだ。「アドベンチャー」ということで、コースの途中には、草むらっぽいところや、橋や、階段もある。河川敷は走り馴れているので違和感はないが、階段はやめてください。

 今回の戦略は「行けるまで行く、落ちるなら落ちるにまかせる」だが、このように勢いと運命に任せる方針を「戦略」と呼んでよいのかは知らない。ただまあ、わたしもフルマラソン3回目にして、ようやくそんな風に、いい加減に考えられるようになったのだ。

 んで、結果は、前半21kmが1時間52分で、後半21kmに2時間30分(!)かかった。計4時間22分である。後半でスピードが落ちるにもほどがある。その「戦略」の通りだが、もっとスローにスピードが減速することを望んでいた(速度は遅くなるが、遅くなりかたは遅い)。これではサブ4を目指すどころか、4時間半を切らずにすんだという感じだ。

 21kmあたりから微妙に脚がつりはじめた。これまでレース中に脚をつったことはないし、諸栄養を摂取しながら走っているので、主因は暑さであろう。周りにもつった脚をストレッチしている人が散見された。まあ、自然との遊びなので仕方ない。

 いつものように「早く終われ」「なぜこんなことに」「歩きたい」と思いながら走ったが、フルはやはり良い。ハーフでは味わえない哀切がある。文学性が高いといってもよいかもしれない。36kmあたりでGPS時計の充電が切れてしまったが、それはそれで良かった。

 終盤はタイムを気にせず、翌日の仕事に残す体力を少し気にして、のんびり走った。翌日の月曜は、朝8:30から内閣府でミクロ経済学の研修をしているから、満員電車と立ち授業で、脚を使うのだ。

 この翌日の授業はきちんとできたので、よかった。その後は三田の研究室に移動して、普通に仕事した。夕方にはセミナーのホストまでした。帰り際の電車のなかで、無事に今日を終えられた安堵とともに、ああ、なんとつまらない大人になったのだろうと思う。

 どうしてこんな風に、自分の役割をこなしたり、子供の歯列矯正を気にしたり、カビの生えた布団を粗大ごみに出したり、そんなことばかり考えているのだろう。もっとこう、豪快で、反骨精神に溢れた、そして反社会的なものになってもよかったのではないかと思う。

 この週はひたすら勤労した。そして翌週の月曜は、内閣府での授業のあと、神保町に移動して、ビジネスホテルのデイユースで書き物のチェックをして、有斐閣の勉強会で本の作成について話し合った。夜にはジムに行き、翌日に風邪を引いた。免疫が落ちていたのだろうか。

 「休む」って何だ。休みを取れているからフルマラソンなんて出られるわけだが、フルマラソンで身体は休まらない、と今回気付いた。

 そんなわけでいまは「ルルアタックEX」を飲んで体を休めている。わたしはトラネキサム酸とトランス脂肪酸をよく混同するが、前者は「ルルアタックEX」に入っている薬物で、後者は「クリスピークリーム」に入っている油である。

【指定第2類医薬品】ルルアタックEX 24錠

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