WIRED Vol. 25、よこはま月例マラソン

 最近発売された『WIRED』日本版Vol. 25に、読み物「コンドルセの多数決論:あなたにそれを使う覚悟はあるか?」を寄稿しました。 WIREDとコンドルセ(そして僕)の相性はいいぞ(進歩史観なところであろうか)。われながら力作です。

WIRED VOL.25/特集 The Power of Blockchain ブロックチェーンは世界を変える

WIRED VOL.25/特集 The Power of Blockchain ブロックチェーンは世界を変える

 

  WIREDオンラインには、編集長によるロングインタビューが掲載されています。7000字以上あるよ。夏に山ほど多数決の話をしたり原稿を書いたりして、色々考えて、ここでの話が一つのまとめです。

 今日は横浜月例マラソン20kmの部を走ってきた。GPS時計によるマイ計測だと1時間42分07秒であった。

 わたしは一度でよいのでフルマラソンで4時間を切るサブフォーというものを達成したい。だが、なかなか思うようにならん。そんで、今回の20kmは月末のフルのための練習というか、調整である。

 問いは「自分はキロ5分のペースを20kmを維持できるか?」である。これができるなら、フルの後半で失速しても、どうにかサブフォーが可能な気がする(何となく)。結果の1時間42分で20kmは、平均すると5分5秒である。これだけ見ると、まあ、そんなに悪くない。しかしペースは維持できなかった。これでは残りの22kmをまともにはしのげない。

  • 1km 4:45 お約束のオーバーペースからスタート
  • 2km 4:54 このあたりのペースに身体が慣れている
  • 3km 4:52 無の境地
  • 4km 4:56 無の境地
  • 5km 4:53 無の境地
  • 6km 5:10 水飲んだ
  • 7km 5:03 水飲むとペースが落ちる
  • 8km 4:59 5分を切れた
  • 9km 5:02 あ、5分を切れてない
  • 10km 5:01 ま、いいか
  • 11km 5:04 音楽聴き始めた「ぜんぜんぜんせからぼくはー」
  • 12km 5:07 音楽を聴くと確実に集中力が落ちる
  • 13km 5:07 だが軽快なのでよい
  • 14km 5:03 「おそ松さん」のOPソングはいいなあ
  • 15km 5:07 気分はよい
  • 16km 5:12 音楽聴くのをやめて、ランに心を戻す
  • 17km 5:16 静かである
  • 18km 5:24 脚が重くなった←重くなるのが早すぎる
  • 19km 5:24 脚が重くなった←要するにこのペースでフル前半を走るのはムリ
  • 20km 5:25 なんとかペースをキープ
  • 残余 0:22
  • 合計 1:42:07

 という、ペースをキープはできませんなあ、な話である。脚が重くなるのを、せめて30kmあたりに持ってこないといけない。それが可能な前半のペースはどれくらいなのだろう。5分20秒くらいならできるのだろうか? それで35kmを過ぎてからの「本番」を耐える力は残っているのか? またもや最後の8kmに1時間かけるのか?

 常日頃10kmばかり走っているので、42kmの長距離が全然つかめないのだ。よく雑誌には30km走の練習を取り入れようと書いてあるし、それは有効なのだろうと思うのだけど、そこまでできない。

 と、まあ、冷静に現実を見つめると、サブフォーは無理そうである。何となく、4時間7分くらいならいける気がする。しかし最初からそんなタイムを狙って走っても楽しくなかろう。

 イーブンペースでなく、前半で飛ばしたいのは、ほとんどわたしの人生哲学というか性格であって、あらゆるものごとは余裕がないと後半に力を発揮できない。麻雀でも、東場で勝って南場で守るのが、高校以来の自分のスタイルだ。とはいうものの、マラソンにそんなものを絡めるべきではなくて、これまでの2回は、いずれも後半に大失速しているので、イーブンペース寄りにすべきだ。でもイーブンペースって、すごく難しい。

 以上、ぐだぐだ言っているが、わたしにとってマラソンとは、こういうことを、ああでもない、こうでもないと一人でムフフと考える遊びなので、単に楽しんでいるだけだ。走った後は余韻を何度も反芻するのも遊びのうちである。たった42km走るだけで、なんと長いあいだ楽しめるのだろう。

 さて次の土曜日は、朝日カルチャーセンターで話します。すでに多くのお申し込みをいただいており、深謝でございます。まだ申し込み可能です。