日本経済新聞9/25日曜版に、ポール・オイヤー『オンラインデートで学ぶ経済学』(NTT出版)の書評を寄稿しました。「この一冊」に挙げられています。
今日の日経新聞のこの面は、わたしの書評と、土居丈朗教授の「経済論壇から」に櫻川昌哉教授が載っており、何というか、塾生諸君は必読だーな感じです。
『オンラインデートで学ぶ経済学』は、チープトークやシグナリングに関する話題の多い、情報の経済学の実にすぐれた書籍です。相手に自分を金持ちだと信じてもらうためには、札束を燃やす動画を婚活サイトにアップすればよい(金持ちのシグナル)、だがそれはそれで品性に欠けると思われるぞ(下品のシグナル)、といった話なんかもある。カネ、容姿、人脈、すべて婚活にはポジティブだ。
婚活という甘くなりうるテーマも、「陰鬱な科学」(dismal science)たる経済学の手にかかると、シビアで灰色になる。わたしはこういう話は好きというか、もう慣れたけれど、スウィートでないのは確かだ。だがほら、そこは甘い霧に惑わされるよりも、灰色の現実を透徹した眼差しで見抜きたいだろう?
巷間にあふれる「ナントカの経済学」系の書籍に「またかよ」と飽いているあなたにも、おススメの一冊です。
ところで今日は、毎月末の日曜日にある、川崎月例ランに出場してきた。10kmの部が、暑さのために5kmに短縮されていた。ぬおー、ざんねんだが仕方ない。自分にしては早めに走った。たしかに暑かった。
- 1km 4:10
- 2km 4:23
- 3km 4:37
- 4km 4:34
- 5km 4:22
- 残余70m: 0:15
- 計 22:21、平均4:25/km
うーん、まあ、こんな感じである。わたしは10kmならキロ4:25は無理なので、5kmを試せてよかった気もする。要するにこのペースで10km走ると45分を切れるわけだ。無理である。
暑いと疲労する。帰りにドトールへ寄って、自分が書いた日経の書評を読みながら、アイスカフェオレを飲んだ。うまく書けてるなあと感心。三回読んだ。
「決め方」の経済学―――「みんなの意見のまとめ方」を科学する
- 作者: 坂井豊貴
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