日経書評5/15ロス「フー・ゲッツ・ホワット」

 日経朝刊にアルヴィン・ロス『フー・ゲッツ・ホワット』(日本経済新聞出版社)の書評を寄せました。巻頭「この一冊」です。かけねなしに内容がよく、しかも面白い本です。わたしの趣味だと、『ヤバい経済学』などの実証ミクロ面白系ベストセラー本より、こちらの方が好きだ。広く読まれてほしい。 

Who Gets What(フー・ゲッツ・ホワット) ―マッチメイキングとマーケットデザインの新しい経済学

Who Gets What(フー・ゲッツ・ホワット) ―マッチメイキングとマーケットデザインの新しい経済学

 

 ところで、六本木ヒルズと、赤坂アークヒルズと、赤坂サカスの区別ができない。ブラックコーヒーにミルクを一滴ずつ入れるといつの間にかカフェオレになる感じだ。先日は講演会場が六本木ヒルズと思い込んでいて、そこで案内の人に「カラヤン広場はどこですか」と聞いたら、「それはアークヒルズです」と教えられて、慌てて移動した(ちゃんと間に合った)。わたしにはあの地域は魔窟である。

 港区のあのへんがさっぱり分からない。界隈を移動するにも、地下鉄・徒歩・タクシーのどれが最適なのかよく分からない。ビルが高く空は狭くて方角が分かりづらいし、そびえ立つ東京タワーはどこから見ても同じ形なので助けにならない。新橋からタクシーに乗るのが一番無難なのだが、頑張って独力で行こうとすると50%くらいの確率で失敗する。