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一度目の3km

 最近、暑すぎて走る気になれない。先週の日曜日には、川崎月例ランに参加したが、5kmのほうも10kmも、酷暑のため3kmに短縮されていた。10kmのほうが5kmに短縮されるのは予想していたが、両方とも3kmとは。というわけで、3km+3kmに出場することにした。それにしても暑すぎる。短縮と聞いてホッとしたのも事実だ。

 熱中症にならないよう、日々ものすごく気を付けている。のどが渇く前にスポーツ飲料を飲むようにしているし、それ以外を飲むときには、水中毒を気にして塩飴をなめている。自転車に乗るときは、15分に1回は必ず水分補給をする。体脂肪率は6.9%だが、お腹はいつもたぷんたぷんだ。

 スポーツ飲料は基本的にまずい。そのなかではポカリが一番飲みやすいと飲みまくっていたら、味に飽きてきた。最近は味が悪いほうが好きで、アミノバリューは高いくせにまずくていい。スポーツ飲料はどれも、飲み続けると気持ち悪くなる。味の改善を切望しているが、コカ・コーラに塩分入れたものを売ってくれたらいいのに。炭酸にして多量に砂糖を入れ、高カロリーを売りにしたスポーツ飲料のニーズは結構あると思うのですが。

 その日も熱中症対策は準備万端で参加していた。気温は36度の炎天下。めちゃくちゃ暑いが、リュックのなかには、アミノバリュー・塩飴・冷しタオル等が入っている。しかし会場に木陰がない。暑さをしのぐ場所がない。「リュックのなかに木陰は入っていない」という微妙に詩人なフレーズを思いついた。歳を取ったらいつか詩集を出して晩節を汚したいと思う。

  3km開始。距離が短いので、自分としては早めのキロ4分30秒ペースで走ることにした。そして、2kmくらいで力尽きかけた。酷暑のなかオーバーペースで走ったからだ。ラスト1kmはヒィヒィいいながら「早く終われ」と念じつつ走りゴールした。タイムは14分くらいだ。たいていのレースで自分は成人男子の「下から3分の1」くらいだ。今回は「上から3分の1」くらい。自分にしてはよいタイムだが、頭がくらくらする。

 熱中症になりかけているのか自問する。たぶん違う。単に暑いなか走ったから、くらくらしているだけだ。リュックからアミノバリューを取り出したが、ぬるくなっている。ただでさえまずいアミノバリューが、さらにまずい。味が、味が悪いのだよアミノバリューは。

 給水所で冷たい水をもらって、首の後ろにかけた。体温が上がっているときは物理的に冷やすのが一番だ。小さな木を見つけて陰に体を丸めて入り座った。少しだけ涼しい。いまの3kmで今日は満足だ。十分ヒィヒィいった。次の3kmにも出るべきなのか考える。もう40歳のいい大人なので、他人様にかける迷惑の点から考える。自分がいま熱中症になって困るのは誰か。

 うん、あんまいないな、と結論付けた。まあ家族は困るだろう。でも仕事はいろいろ一段落した、あるいは諦めた。午後は子供をプールに連れていく予定だから、困るとしたらうちの子たちか。可哀想に。だが大丈夫、そもそも自分は熱中症にならない自信がある。

 これは自信だけでなく実績があるのだ。日々、炎天下のなか30kmくらい自転車を漕いでいるし、5月には33度のなかハーフマラソンも走った。何度か軽度の熱中症になりかけ、その度に「ああ、身体がこうなるのか」「ああ、これが足りなかったのか」と学んできた。いまの体調は、なりかける段階にも入っていない。しかししんどい。というわけで、3kmをゆっくり走ることにした。 (以下、次回「二度目の3km」に続く) 

アミノバリュー4000 500mL×24本

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