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やさしい経済学「マーケットデザイン」(2013/5月 日経朝刊 全10回)

 今年の5月に日経新聞「やさしい経済学」欄に全10回連載した、『マーケットデザイン』の原稿をPDFファイルにしてまとめました。新聞では載っていたイラストレータによる図がありませんが、読むのに必要なものについては表で再現しています。新聞は、新聞用の文体と形式で書くので、こうして横書き原稿にすると微妙な違和感が(筆者としては)あるのですが、何かのご参考になれば幸いです。

http://www.geocities.jp/toyotaka_sakai/sakai-yasakei-md.pdf

 これと同時期に書いていた、ちくま新書の拙稿『マーケットデザイン -最先端の実用的な経済学』が、おかげさまで堅調に売れています。Amazonの「経済学」部門だと、たまに1位になっています。マーケットデザインは専門家レベルだと結構テクニカルなので一見、純粋理論みたいに見えますが、これは完全な応用分野であり、実際に使われてなんぼです。新書では数式は使わず、あくまで平易に、語り口調の文章と図で解説しています。広い層の方々に興味を持っていただければ幸いです。

マーケットデザイン: 最先端の実用的な経済学 (ちくま新書)

マーケットデザイン: 最先端の実用的な経済学 (ちくま新書)

 780億ドルの収益をあげた周波数オークション、腎臓ドナーの交換プログラムによる人命救済、学校選択マッチングによる希望校への進学、これらはいずれもマーケットデザインの理論と実践が華々しい成果を上げたものです。「経済学的技術の結晶」とでもいうべきこの先端理論を、本書では平易に解説していきます。

 社会制度は天や自然から与えられたものではなく、人間が作るものだ。いまそこで当たり前のように受け入れられている制度は果たして上手くできたものなのか。効率性は満たされるのか、公平性は実現するのか、戦略的操作にはうまく対処できるのか。マーケットデザインはこれらの要素を全て組み入れたうえで制度の精緻な設計図を描くことができる。実用化の進展も目覚ましく、関連分野には次々とノーベル経済学賞が与えられている。新時代の経済学は私たちの常識を美しく塗り替えてゆく。