朝日「天声人語」10/10ほか

 本日10月10日(月)の朝日新聞「天声人語」に、国民投票に関するわたしの発言が掲載されています。よろしければどうぞです。取材を受けた日の夜、国民投票が和平締結に待ったをかけたコロンビアの大統領にノーベル平和賞が与えられたことを、印象的に覚えています。

 イギリスのEU離脱をはじめ、コロンビアでの和平締結に反対、ハンガリーでの移民拒否など、国民投票は嵐のように世界を吹き荒れています。日本でも憲法改正の国民投票が遠からず行われるのは確実です。

 国民投票は、民意を明らかにするのではなく、民意が明るみに晒されるのだという認識を、そろそろきちんと持ったほうがよいのではないか。それは鋭利な刃物のようで、うまく使うと調理に便利だが、下手に使うと自傷他害の惨劇を招いてしまう。そのような記事を少し前に「週間エコノミスト」に寄せました。 

週刊エコノミスト 2016年08月30日号 [雑誌]

週刊エコノミスト 2016年08月30日号 [雑誌]

 

 国民投票の多数決については、近々「朝日カルチャーセンター」でまとまった話をします。よろしければお越しください。 

 そして、これも近々ですが、「WIRED」の雑誌にコンドルセをめぐる記事、WEBのほうに多数決をめぐるロングインタビューが掲載されます。日にちが確定したらまたここでアナウンスします。

 ところで今日はノーベル経済学賞の発表日です。わたしは取れなさそうですが、自分の関連分野の受賞者が出たら、某新聞にコメントを寄せる予定です。発表を楽しみに待っています。

  話を変えます。いま「公正」についての8000字の原稿を書いている。共著の本で、締め切りは9月末で、いま4800字まで来た。正直まだ10月10日なので、そんなに迷惑な遅れ方ではないはずだ。だが、この後、残りの文章をどう書き進めていいかわからない。そして、この連休中にどうにかしないと、そろそろまずい気がする。んで、始めてきちんと『ニコマコス倫理学』を読んでいるが、面白さをつかむ能力が自分に足りない。もっと、こう、公理的に議論を進めてくれないか、と思うのだ。なぜ、そう、頭ごなしに比例分配を持ってくるのか? 慣れの問題もあろうから魂で読んでいる。 

ニコマコス倫理学 (西洋古典叢書)

ニコマコス倫理学 (西洋古典叢書)

 

 ちなみにわたしは「なぜ比例分配でなければならないか」を、めっちゃ真面目に数学的に証明したことがあるので、関心のある方は下記の論文をご覧いただきたい。自分の論文のなかでは最も引用数が高い。Ju, B.-G., Miyagawa, E., and Sakai, T. による、Journal of Economic Theoryの2007年巻頭論文。

Non-manipulable division rules in claim problems and generalizations

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ナッシュ均衡

 4人で本を作成している。1人あたり8000字×3本だ。締め切りは9月末。こういうのって、みなさん、締め切り通りに書くものなのか? 多忙な彼らはどうせ間に合わないだろうと思って、完全に放置していた。「誰も間に合わない」がナッシュ均衡になると予測していたのだ。

 そんで「どーしよっかなー、いつ書こうかなー」とフンフン思っていたら、4人のうち1人が、3本揃えてさっさと提出してしまった。これは理論家として予測していなかった。非難しようのない、巧みな嫌がらせである。つくづく自分の色んな才のなさを感じる。

 というわけで、9月20日を過ぎてから、あせって書き始めた。いま1本だけ草稿を書けた。たぶん9月末には「ごめんなさい、2本だけ草稿を用意しました」と謝罪するだろう。とりま「多数決」はできて、「GDP」はどうにかなるかもで、「公正」は間に合わない。

 夏に遊んでいたわけではない。今年の8月には、1回しか自転車に乗っていない。毎週1万字は書いていたし、色んな人と喋った。家族で旅行にも行った。よい夏だった。

 そして夏が終わって、片付かない原稿だけが残った。明日から授業が始まるから、もう時間はない。9月が40日まであることを祈る。 

18歳からの格差論

18歳からの格差論

 

 

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日経書評9/25「オンラインデートで学ぶ経済学」

 日本経済新聞9/25日曜版に、ポール・オイヤー『オンラインデートで学ぶ経済学』(NTT出版)の書評を寄稿しました。「この一冊」に挙げられています。

 今日の日経新聞のこの面は、わたしの書評と、土居丈朗教授の「経済論壇から」に櫻川昌哉教授が載っており、何というか、塾生諸君は必読だーな感じです。

 『オンラインデートで学ぶ経済学』は、チープトークやシグナリングに関する話題の多い、情報の経済学の実にすぐれた書籍です。相手に自分を金持ちだと信じてもらうためには、札束を燃やす動画を婚活サイトにアップすればよい(金持ちのシグナル)、だがそれはそれで品性に欠けると思われるぞ(下品のシグナル)、といった話なんかもある。カネ、容姿、人脈、すべて婚活にはポジティブだ。

 婚活という甘くなりうるテーマも、「陰鬱な科学」(dismal science)たる経済学の手にかかると、シビアで灰色になる。わたしはこういう話は好きというか、もう慣れたけれど、スウィートでないのは確かだ。だがほら、そこは甘い霧に惑わされるよりも、灰色の現実を透徹した眼差しで見抜きたいだろう?

 巷間にあふれる「ナントカの経済学」系の書籍に「またかよ」と飽いているあなたにも、おススメの一冊です。 

オンラインデートで学ぶ経済学

オンラインデートで学ぶ経済学

  • 作者: ポール・オイヤー,安藤至大(解説),土方奈美
  • 出版社/メーカー: エヌティティ出版
  • 発売日: 2016/06/29
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログを見る
 

 ところで今日は、毎月末の日曜日にある、川崎月例ランに出場してきた。10kmの部が、暑さのために5kmに短縮されていた。ぬおー、ざんねんだが仕方ない。自分にしては早めに走った。たしかに暑かった。

  • 1km 4:10
  • 2km 4:23
  • 3km 4:37
  • 4km 4:34
  • 5km 4:22
  • 残余70m: 0:15
  • 計 22:21、平均4:25/km

 うーん、まあ、こんな感じである。わたしは10kmならキロ4:25は無理なので、5kmを試せてよかった気もする。要するにこのペースで10km走ると45分を切れるわけだ。無理である。

 暑いと疲労する。帰りにドトールへ寄って、自分が書いた日経の書評を読みながら、アイスカフェオレを飲んだ。うまく書けてるなあと感心。三回読んだ。

「決め方」の経済学―――「みんなの意見のまとめ方」を科学する

「決め方」の経済学―――「みんなの意見のまとめ方」を科学する

 

 

 

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いろいろ告知

 最近のラジオ出演と、告知でございます。

  • 9月12日(月)に文化放送「くにまるジャパン」に出演しました。

『くにまる「多数決を疑う」塾2』 - くにまるジャパン

  •  9月は毎週水曜日にTBSラジオ、荻上チキさんのSession 22のコーナー「NEC WISDOM Square」に出演しています。次回、最終回は9月28日の放送です。

  • 10月22日(土)に「朝日カルチャーセンター」で多数決についてひとコマ喋ります。関心のある方はぜひお越しください。

  • この夏に『多数決を疑う』(岩波書店)の韓国語版が出版されました。少し前に韓国の主要新聞のひとつ「中央日報」から著者インタビューを受け、近々掲載される予定です。ちなみに『マーケットデザイン』(ちくま新書)は台湾と中国本土で翻訳が出されており、『決め方の経済学』(ダイヤモンド社)は台湾での翻訳が進行中です。経済学者としては、グローバル化とか、グローバル市場とか、実体験できて勉強になります。

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東京マラソン当選

 2017東京マラソンに当選した。倍率は12.2倍。どうせ当たらねえよと思って、適当に「ハイハイ、申し込むだけ申し込むねー」な感じで申し込んでいたので、当たって超びっくりだ。9月16日(金)にそのメールが届いたのだけれど、最初は何かの間違いかと思った。

 10年以内に一度出場できるといいなと思っていた(まだ出場してないが)。昨シーズンは父が当選して、快走していた。

 さて、当選して手続きは完了というわけではない。期日までに参加費を入金せねばならないのだ。さもなくば参加は取り消しだとメールで脅されている。そこで入金リンク先や、東京マラソンのサイトをうろうろしてみたが、入金の仕方がさっぱり分からない。

 サイトは見かけはきれいだが、非常に使いづらい。重要な情報がどこにあるか分かりにくい。そのくせ色々入力してみると「入金期日は終了」みたいな誤メッセージが出る。あまりよい気はしないが、おそらくこれは新豊洲市場みたいなものなのだろう。

 そのうち入金の仕方が分かって、オンラインで手続きをして、近所のセブン・イレブンに10,800円を入金に行った。こんな金額で路上封鎖して遊ばせてくれるとは有り難い、ご迷惑をおかけする皆さまには申し訳ない、としかいいようがない。

 家に戻ると、運営から「先ほどのメールのリンク先は間違いでした」とメールが届いていた。入金したてでいやなタイミングだ。さっきの入金がうまくいったのか、ちょっと心配になる。普通こういうのは入金が済むと「入金できました」とメールが来るものだけれど、来ない。まあ領収書は取ってあるので大丈夫だろう。

 翌日、無事に「入金できました」のメールが届いた。よかった。

 3万5千人が走る大規模マラソンなんて想像もつかない、と思ったが2016横浜マラソンは2万5千人であった。まあ、大体あんなもんなのだろうか。新宿の都庁前からスタートして、街中をまわって、東京駅でゴール。夢のようなコースだ。風邪をひきませんように、晴れますように、平和でありますようにと、願わずにはいられない。

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日経書評9/18『決め方の経済学』

 今朝は9月の「よこはま月例マラソン」10kmの部に出場してきた。自己計測のタイムは47:45で、先月の川崎月例での47:30に続き順調だ。コンスタントに47分台が出せるようになった感じがする。

 このまま今シーズンのどこかでフルを4時間以内に走れないものかと思うのだけど、まあ、まだ実力不足であろう。たぶん4時間10分くらいはいけると予想するのだけれど、どうなるだろう。

 帰宅してメールを開くと父から「日経の書評に出ているよ」とメッセージがあった(どうもありがとう)。そんで日本経済新聞(日曜版)を開くと、『決め方の経済学』に書評をいただいていた。ナイス日曜日。評者の小関広洋さま、選者の皆さま、どうもありがとうございました。 

「決め方」の経済学―――「みんなの意見のまとめ方」を科学する

「決め方」の経済学―――「みんなの意見のまとめ方」を科学する

 

 

 

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横浜ブルーライトマラソン9/10

 横浜みなとみらいで開催された「横浜ブルーライトマラソン」のハーフに出場してきた。秋のフルに向けての慣らしのつもり。

 以下のレポートでは、コースへの不満みたいなことも書くが、もちろん不満ではない。「その条件を楽しむ」みたいな遊びなのだ。で、とても楽しかった。

 コースは、往復2.1kmのコースを10回まわるという、かなり単調なものだ。「ブルーライト」とはいうもののスタートは15時半。気温は30度を超し、陽射しが強くて、とにかく暑かった。

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 コースはこんな感じで、ゼッケンは291番。路面は石なのでラン向きとはいいがたいが、「ツール・ド・フランスもよく石畳を走っているのでアリ」だと何となく思った。ところで自分はゼッケンを真っ直ぐシャツにピン留めできたことがない。

 1時間50分以内にはゴールしたいと思っていたが、あんまり暑くて無理だと3kmの時点であきらめた。目標を熱中症にならないことに変えたが、この目標は今すぐリタイヤすれば直ちに達成されるだろう。しかしまあ、しんどくない程度のペースで走る。

 コスプレしてる人が結構いて、しかも速い。暑いだろうに、すごいなあと感心。横浜マラソンのシャツを着てる人も何人かいる。自分も着てくればよかったかも。

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 海沿いで風景は良好、みなとみらいの「横浜らしいコース」ではある。少なくとも高速道路を走る横浜マラソンよりよほど横浜っぽい(横浜マラソンを褒めている)。海風がたまに強く吹く。

 コース幅は狭いが、参加人数がそう多いわけではないので(2-300人?)、わりと早々に渋滞はなくなった。しかし暑い。シェード付きのキャップをかぶってきてよかった。

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 西日が強くてへとへとになる。なぜこんなことをしてるのか分からない。今回はハーフだからまあ耐えられるが、フルなんか走りたくないと心底思う。だが10月末に今季一本目の予定を入れている。誰も喜ばないのになぜだ。考えたら負け、思考停止こそがオレの勝利!

 往復コースを10周というのは、つまらんが、ペースはつかみやすい。1周1周が短いので、「まだかなあ」という心の負担が少ない。各周ごとに水分が補給できて、補水スポンジをもらえるのも有り難い。

 終盤あたりの時間からは暑さが和らいだが、奪われた体力は戻らず、淡々と走る。

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 フィニッシュゲートに到達。何だかんだいってもハーフマラソンはあっという間に終わる。この写真はガッツポーズをしているのではなく、右手に付けた計測器をタッチする準備。

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 タッチでゴール、1時間55分26秒。ハーフマラソン一般には速いタイムではないが、今回の諸条件(とくに気温)のもとでは、まあまあの健闘ではなかろうか。やなことにもう41歳なのだが、35歳から44歳までの男子部門37名のなかでは、9位だった。べつに誰かと競っているわけではないが、一桁は何となく嬉しい。新シーズンの幕開けとしては、そう悪くないと思う。

 地下鉄まで歩いて行って、家路についた。駅では階段ではなく、エスカレータに乗った。今回も「男梅グミ」に助けられながら走り、またかなり小まめに水分を摂ったつもりだが、脱水気味で疲労感が強い。

 電車を乗り換えて、駅で家族と待ち合わせて、食事に行った。その夜は余韻を味わいながら、ぼんやりと過ごして、早めに眠りについた。

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川崎月例10km(2016年8月)

 昨日、目覚めたとき、あまりに涼しかったので「今日の川崎月例ランはシリアスに走ろう」と心に決めた。こういうのは自分で決めているのか、わたしのなかの何か本体が勝手に決めているのか、よく分からない。俺は自分の意志のしもべなのだ。

 とにかく心はそう決まっていた。そう決まった以上、シリアスにやるだろう。これは具体的には、10kmの自己ベストを47分台で更新すると目指すことだ。

 キロ4:45で10kmを走れば、47分30秒になる。10km走といっても、コースは真っ直ぐというわけではないので、カーブやら斜めの移動やらで、実際には何十・百メートルか多く走る。それを考えると、キロ4:45で10kmのコースを48分未満で走りきるのは、ギリギリ可能か否かのラインだろう。

 気候さえよければ、がんばって4:45を10km続けることは、しんどいだろうけど、無理ではない気がする。というわけで最初に飛ばしたりせずに、ずっと同じ速さのイーブンペースを目指す。ぜんぜん面白みのないストラテジーだが、シリアスさを面白さより優先しているのだ。結果はつぎの通り。

  • 1km  4:47 スタートが混雑したのと、飛ばさなかった
  • 2km  4:39 これで最初の1kmの2秒オーバーをカバー
  • 3km  4:45 ぴったり
  • 4km  4:45 ぴったり
  • 5km  4:50 一瞬、気が抜けた
  • 6km  4:37 気の抜けをカバー
  • 7km  4:41 しんどいが、目標達成できそうな気がすると計算
  • 8km  4:47 つかれてきたが、まあ手堅い走り
  • 9km  4:50 これでも目標達成できそう
  • 10km  4:32 ラストスパート
  • 残余70m  0:17 この残余が今回は少ない、うまくコースを取った
  • 計  47:30 やったぜ!!

 GPS時計によると、平均キロ4:43でこの10kmコースを走った。うーん、初めて試してみたけど、やはりイーブンペースだとタイムがいいのだなあ。

 感激である。 走歴ようやく2年で、川崎月例ランは15回目の出場。自分としては思いがけず、ここまで伸びた。最初のころは「60分切れるかなあ」「いつか50分切りたいなあ」と思っていたし、けっこうなケガもした。徐々にタイムを伸ばして、ついに47:30。しみじみ嬉しい。夏も終わりかけで、もうすぐ新しいシーズン。秋にはハーフとフルに一回ずつ出場する予定。

 帰りに本屋でラン雑誌を買って、ご機嫌で帰宅した。新しいウェアが欲しい。 

Running Style(ランニング・スタイル) 2016年10月号 Vol.91[雑誌]

Running Style(ランニング・スタイル) 2016年10月号 Vol.91[雑誌]

 

 

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文化放送「くにまるジャパン」8/15など

 7月末の紀伊國屋でのトークイベントのあと、燃え尽きて、今に至る。そんなわたしの最近のささやかな活動を以下にまとめます。

  • 日経ビジネス「気鋭の経済論点」8/1に寄稿しました。オンラインで読めないのがちょっと残念。

  • 8月15日に文化放送のラジオ番組「くにまるジャパン」に出演しました。ラジオのぶっつけ本番の「なまもの感」が好きですが、これはとくに楽しかった。くにまるさんは、こちらの気持ちを乗せて、グイグイ会話をさせてくれるのだが、達人の技である。世のなかにはさまざまな種類の能力があるなあと、オリンピックを見ても思う。

    『くにまる「多数決を疑う」塾』 - くにまるジャパン

  • 8月22日発売の週刊エコノミストに「多数決の正しい使い方 求められる強い個人」という論考を寄稿しました。たぶん僕が最近書いた原稿のなかでは、このできが一番よいと思います。週間エコノミストに寄稿するのはこれが初めてですが、古い恩があって、こんどここで書きます。
  • 盆休みから、新著を書き始めました。まだ3000字。文体が定まらぬ。本を書き続けるのは、なんかこう、サドンデスゲームをやってるみたいな気持ちになることがある。まだ綱渡りの綱の上に立っている。
  • ダイヤモンド・オンラインの「決め方の経済学」コーナーに、不定期に多数決エッセイをポストしています。最新のエントリーでは「小池百合子氏はボルダルールでも勝っていた」な話をしています。

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紀伊國屋 新宿南店でトークイベント

 本日『決め方の経済学』刊行記念の、紀伊國屋 新宿南店でトークイベントを開催します。19:00開始で、40分くらいしゃべります。その後に質疑応答と、希望者がいれば、書店での購入者のかたにサイン会です。入場無料でございます。予約不要。気軽にお越しください。

 新宿南店は、来月リニューアル縮小するので、会場「ふらっとすぽっと」でのトークイベントは今回が最終回になります。新宿南店はわたしが学部三年生のとき開店して、数え切れないほど通いました。

「決め方」の経済学―――「みんなの意見のまとめ方」を科学する

「決め方」の経済学―――「みんなの意見のまとめ方」を科学する

 

 下記の雑誌・新聞の書評コーナーで取り上げていただきました。有り難いです。心より御礼申し上げます。

  • 日経ヴェリタス(7月17日)
  • 週刊東洋経済(7月23日号)
  • 週刊エコノミスト(7月23日号)
  • 下野新聞(7月24日)

 最近、41歳になりました。ぜんぜん嬉しくない。もう若くない、とつくづく思います。若いころと何か変わったか、よく分かりません。やや面の皮が厚くなった自覚はあるのですが、自分は昔からそんな感じだったようにも思います。とすれば自覚したこと自体が変化なのでしょうか。

 ダイヤモンド・オンラインに、書き下ろしコラムや『決め方の経済学』からの抜粋を載せています。よろしければどうぞ。

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幽体離脱した話

 わたしはいわゆるオカルトを信じていない。そのうえで言うのだけれど、幽体離脱したことがある。生きたまま魂だけ抜け出すアレのことだ。深夜、部屋のなかに魂だけ浮かんで、寝ている自分を見下ろすやつ。世の中のどれくらいの人が、それを経験したことがあるのか、よく知らない。

 幽体離脱は、眠りが浅いレム睡眠のとき、脳の状態がヘンになって起こること、というのが科学の定説だそうだ。

 それが自分に起こったのは、およそ6年前、子供が小さいときだ。夜間に何度も泣かれて起こされて、ミルクを飲ませて寝かして自分も寝て、と繰り返してるときに、幽体離脱していた。

 気が付くと、寝ている自分や家族を見下ろしているのである。割とはっきり意識があって、わたしは「ああ、これは幽体離脱だ!」と部屋に浮かびながら思った。身体はもちろん動かない。幽体離脱しながら、次のように思った。

  • ああ、何度も起こされて寝て、と繰り返しているうちに眠りがヘンになったから、脳がこのような状態になったのだ。なるほどこれが、いわゆる幽体離脱か。
  • 身体が動かず、金縛りになっている。気持ち悪い。
  • これを心霊現象と捉えるのは自然である。わたしも脳の状態うんぬんの豆知識がなかったら、これを心霊現象と捉えるかもしれない。ああ、しかもその豆知識が本当に正しいかは不明なのに、信じている自分は滑稽ではないか。

 気が付くと、目が醒めていた。畳の部屋に敷いた布団に横たわったまま、身体に汗が滲んでいる。いまだ夜は深いまま、周りは寝息を立てる家族たち。暗いなか、実物の部屋と、あれで見たものは、細部が色々と異なるものだと思う。ああ、あれが幽体離脱かあとぼんやり思って、再度のレム睡眠についた。

 その後、同じことは経験していない。それを脳の状態の異変と捉えるか、心霊現象と捉えるかは、ほとんど趣味の問題のように思う。もう一度体験したいかというと、もう結構である。

 そのとき小さかった子供もいまは小学生になり、夏になると「怖い話をして」と言ってくる。わたしは怪談話に詳しくないし、もういい年した大人なので、お化けや幽霊よりも本物の人間のほうがよほど怖いと思う。そしてこの幽体離脱の話を子供にすると本当に怖がるだろうから、黙ったままでいる。

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走れてない話

 暑いのでほとんど走っていない。地元の大会に、ほとんど自身の走力の低下の具合を確認するためだけに、出場している。すいません、きわめて凡庸な市民ランナーの、あくまで自己内のことです。

 7月は月例横浜(鶴見川)と月例川崎(多摩川)に出たが、両方とも暑さのせいで、10kmが5kmに短縮されてしまった。

 倒れたら自己責任でいいから10km走らせてほしいと思うのだが、運営側としては、倒れた人を放置するわけにもいかないのだろう。実際、ここ毎回、倒れる人がいるという。たしかに私も昨秋には、熱中症で倒れた人を介護したのであった。だが炎天下のなか5km走ってみると、2kmくらいの段階でもう「5kmにしてくれてよかった」と思う。こんな暑さで10km走るのは健康に悪い。

 ところが今日7月17日は、気温があまり高くなくて、月例横浜の10kmが10kmのまま開催された。トイレから戻ってきたら号砲が鳴っていて、渋滞の後ろから走り始めた。久々のきっちり10kmは嬉しいが、5kmのほうがよかったのにと思わなくもない。

 熱中症対策として、いつもの「男梅グミ」を持参し走った。塩分が足りなくなってからでは遅いので、1kmあたりで1つ口にする。自分の知る塩分補給食のなかで「男梅グミ」はベストだが、この味にはやや飽きてきた。

ノーベル 男梅グミ 38g×6個

ノーベル 男梅グミ 38g×6個

 

 走力の低下のせいか、気温の上昇のせいか分からないが、とにかく途中でバテる。暑いと心肺が簡単にハァハアするのだ。目標は48分台だったのだが、途中で「今日は頑張らない。たぶん頑張ったら走るのを嫌いになる。49分台でよしとする」と考えを変えた。たぶんそれでよかったと思う。GPS時計の自己計測によるタイムは以下の通り。

  • 1km 4:20
  • 2km 4:42
  • 3km 4:41
  • 4km 4:51
  • 5km 4:57
  • 6km 5:11(水分補給)
  • 7km 5:06(ああ、キロ5分をオーバー)
  • 8km 5:09(目標を49分台に下げた)
  • 9km 5:15(つらい)
  • 10km 5:24(ラストスパートなどできない)
  • 残余 0:13
  • 計 49:44

 見事に後半になるにつれ遅くなっている。バテているのだ。これは冬にはないパターン。そして冬のベストタイムは48:10だったので、それからだいぶ遅くなった。暑さだけではなく、走るのが下手になったとか、モチベーションが落ちているとか、複合的な理由と思う。

 脱水症状は起こさなかったが、ゴール後は軽くふらついていた(脱水症状である)。塩分は採っているので、冷たい水をごくごく飲んで、5分ほど座って休んで回復。尿意があるのは、熱中症の初期症状にもなっていない証拠と思う。塩分の摂取タイミングと量が良かったからだろう。こういうのは上手くなった。そんで、ロードバイクでのんびり片道8kmの家路に着いた。

 9月上旬にハーフ、10月末にフルにエントリーしたので、夏に練習しないわけにはいかない。だがどうも心の盛り上がりに欠ける。というか、心を盛り上げるためにエントリーしたのだけれど、どうも盛り上がらない。これまでと違う刺激が必要なのだと思う。ところでいまパソコンで「刺激」と変換するときに、第一候補で「重規」と出て、ちょっと驚いたのと、なんかこう、自分に感心した。走ってないで勉強せよということだろうか。

保守主義とは何か - 反フランス革命から現代日本まで (中公新書)

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紀伊国屋7/29トークイベント

 7月29日(金)に紀伊国屋・新宿南店で『決め方の経済学』(ダイヤモンド社)刊行記念のトークイベントを開催します。

 新宿南店リニューアルに伴い、会場「ふらっとすぽっと」でイベントが開かれるのはこれが最終回になるそうです。せっかく参院選も終わったし、新しい話をします。当日はUstreamでの中継も行われる予定です。 

「決め方」の経済学―――「みんなの意見のまとめ方」を科学する

「決め方」の経済学―――「みんなの意見のまとめ方」を科学する

 

 さて、いつものどうでもいい話をするね。先日、仕事が溜まって発狂しそうになっていた。そして空が晴れていた。だから全てを放り出して自転車に乗った(三段論法)。

 そんで本来行くべき方向と逆向きに自転車を漕いで、片道35kmくらいかけて海を見に行った。横浜市金沢区のあたりだ。自転車を漕いでいると、脳内によい物質がどばどば出て、ストレスが消え去る。悩み事などない、悩んだ状態の脳があるだけである。だから脳内状態を変えればよい、というのはわたしがロードバイクから学んだ大切な教えだ。功利の海を漂う空虚な主体、それが俺!

 海辺で特に何をするでもなく、静かな茶店に入って甘いアイスコーヒーを飲んだ。近くの服屋がバーゲンセールしていたのを軽く眺めた。それから自転車に戻り、来たときと違うルートで帰ってゆき、途中で西日の強いスーパー銭湯に寄った。魂が洗浄される。

 こうなると僕の心は優しさで充たされてくる。「さあ残りの3000字を書こう」という意欲も沸いてくる。頑張っては駄目だ。頑張らずとも勝手に意欲が沸くよう、お陽さまの下で過ごすほうが、自分にも他人にも有益である。

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J-WAVE 7/8と紀伊国屋 7/29

 今晩 J-WAVE(FM 81.3)「JAM THE WORLD」に出演いたします。わたしが出るのは20:55-21:20あたりの予定です。六本木ヒルズのスタジオに行く直前まで、その近所でゼミの卒業生が中心でやっている「院生O君の留学壮行会」に出ています。こちらも楽しみです。わたしは「まみむめも」が苦手なので、その壮行会で、顔筋ほぐして、発声練習やります。昔は滑舌よかったのだけどな。まめみむめもまも。

 

 もうひとつ告知です。『決め方の経済学』(ダイヤモンド社)出版を記念して、紀伊国屋書店・新宿南口店でトークイベントを開催します。7月29日(金)の19:00-19:40にトークで、その後は(欲しい人がいるのか不明だが)サイン会をします。イギリスのEU離脱、日本の憲法改正、各地の住民投票といった「直接選挙」の決め方の話をするつもりです。 

「決め方」の経済学―――「みんなの意見のまとめ方」を科学する

「決め方」の経済学―――「みんなの意見のまとめ方」を科学する

 

  あんまり暑いので髪を切りにいった。いつもの美容室に「予約してないけどお願いします」と言ったら、お客さんで溢れていて待つことになった。わたしのように飛び込みで「短く切って」という人が多いのだそう。気温が36度もあればそうなるかと納得。ばっさり刈り上げツーブロック。高校生のときと全く同じ髪形だが、ああ、もう22年前になるのか、歳を取ったとなんだかしみじみ。

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「決め方」の経済学(ダイヤモンド社)とラジオ出演×3

 新作『決め方の経済学』(ダイヤモンド社)が本日、発売開始です。それに合わせて新連載(ということにいつの間にかなっている)ダイヤモンドオンラインへの寄稿記事がこちらです。 

「決め方」の経済学―――「みんなの意見のまとめ方」を科学する

「決め方」の経済学―――「みんなの意見のまとめ方」を科学する

 

  6月28日に行われたジュンク堂書店・池袋本店での『18歳の民主主義』(岩波新書)トークイベントは、おかげ様で(ほぼ)満員御礼となりました。私は早稲田の学生のとき、中野にある劇団「スタジオライフ」で演劇をしていました。会場が埋まると心底ほっとします。生まれてはじめてサイン会をしました(まさかあんなに人が来て下さるとは)。字が下手なので申し訳ない。ご来場いただいた方々に深謝いたします。 

18歳からの民主主義 (岩波新書)

18歳からの民主主義 (岩波新書)

 

 

  このトークイベント終了後には、岩波書店の方々と軽く打ち上げをして、帰宅して23時半からTBSラジオ、荻上チキさんの「Session 22」に電話出演しました。というわけでラジオの話です。

 2日続けてラジオに、ブースからではなく、電話で出演しました。スタジオのブースに行って、パーソナリティと会話をするというのは、まあ、分かるのです。会話の達人のパーソナリティと、目や表情を見て、会話すればよいわけです。分かりやすさと、漢字を発音できないことに気を付ければよい(政党・正当・正統)。しかし電話での出演とはいかに。

 仕組みは単純なのものでした。出演時間の前に、自宅リビングの固定電話に電話がかかってきます。受話器からはラジオが流れています。受話器を耳にあててラジオを聞いていると、あるとき自分に話がふられてきて、会話に参加します。不思議である。

 緊張感の高め方がよく分からない。相手の顔が見えないぶん、会話が丁寧になった気はする。6月28日に出演したのはTokyo FM「TIME Line」です。約1年ぶり。

  ジュンク堂イベントがあった29日の深夜は、TBSラジオ「荻上チキ・Session 22」に出演しました。予定よりずいぶん長く喋らせてもらいました。有り難うございました。 

 7月8日(金)にはJ-WAVE「JAM THE WORLD」のコーナー「BREAK THROUGH」に、20時55分ごろから出演する予定です。こちらはブースからの出演です。また詳細をここでおしらせします。

JAM THE WORLD : J-WAVE 81.3 FM RADIO

 7月には雑誌へもいくつか寄稿します。

 参院選やEU離脱で、ふたたび『多数決を疑う』(岩波新書)が注目を集めている。あまり一時点でのAmazonランキングに一喜一憂するのも何ですが、先ほどは瞬時的に、岩波新書のなかではですが、紙のほうが1位に、キンドルのほうが(紙と電子あわせた全体の)2位の、ワンツーフィニッシュになっていた。驚きだ。

多数決を疑う――社会的選択理論とは何か (岩波新書)

多数決を疑う――社会的選択理論とは何か (岩波新書)

 

 

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